下半身のケガ

扁平(へんぺい)足について

足関節担当の三浦(@RyoheiMiura)です。

 

みなさん、自分の足を見てみて下さい。

足がぺったんこになっていませんか?

病院で様々な方の足を見てみると、足の土踏まずがない状態(ふくらみもしくはアーチが潰れてしまっている方)をよく見かけます。

また、最近の学生さんは“扁平足”という言葉そのものを知らない人が多いと個人的に感じています。

扁平足は身体の負担を大きくし、怪我に繋がる場合があるのでぜひ知っておいてください。

 

今日はその扁平足についてまとめた論文を紹介します。

扁平足とは?


扁平足とは、土踏まず(足の内側部分のアーチ)がなくなっている状態を指します(図1)。

 

図1. 土踏まずがなくなり平らになった足(扁平足)

 

 

本来、足はドーム状に膨らんだ構造をしており、地面に足をつけた時の衝撃を吸収する機能があります。

扁平足になると、衝撃吸収には向いていないように思いますよね・・・まさしくそうです

ちなみに8歳まではアーチがあるのが模範的であると報告した論文もあります[文献1]。

 

では、具体的に偏平足だとどのような症状が出るのでしょうか?

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扁平足によって生じる身体への影響


文献では、以下のような症状が報告されています。

①足底の痛み、背中や下半身の痛み[文献1-4]

普段遭遇することが最も多い症状です。裸足で長い時間過ごすことができないと訴える方が多いですね。

 

②膝の痛み

足は地面からの衝撃を吸収する役割を担います。ジャンプからの着地で膝を曲げる時、足で衝撃を吸収することができないと膝への負担が増えます。

 

③足の変形を伴いやすい[文献5-6]

外反母趾や足の指の変形、関節の変形を生じやすいとされています。

 

足のアーチがなくなることは、足だけでなく全身に影響することがわかります。

あなたの足は偏平足ですか?


では、実際に足をチェックしてみましょう。ここで使用するのは舟状骨という骨の高さです。

座った状態と立った状態とで高さを計測し、この高さの差を評価します(図2)。

 

図2. 座った状態(左)から立った状態(右)の舟状骨(赤)の高さの差
※舟状骨は足の内側の出っ張った骨のこと

 

差が大きければ大きいほどアーチが大きく沈んでおりアーチ機能が低下していると言われています。

正常は6-8mm、10-15mm以上は異常値と言われています[文献8-10]。
これだと、定規があれば簡単に計測できますよね。

ただし、体重をかけない状態でもアーチが低く潰れてしまっている扁平足は、この計測で異常値を示さないため注意が必要です。

おわりに

扁平足は小学校低学年でも遭遇します。足は身体の土台となり、スポーツをする上でもとても重要な部位です。

しかし、一度扁平足になるとなかなか元の状態に戻すのは困難です。

ぜひ自分の足を見つめ直し、扁平足のチェックを!
次回は扁平足の予防や対策について執筆予定です。

 

執筆者:Ryohei Miura(@RyoheiMiura

 

引用文献

  1. Uden H, Scharfbillig R, Causby R. The typically developing paediatric foot: how flat should it be? A systematic review. J Foot Ankle Res. 2017;10:37.
  2. Buldt AK, Murley GS, Butterworth P, Levinger P, Menz HB, Landorf KB. The relationship between foot posture and lower limb kinematics during walking: a systematic review. Gait Posture. 2014;38:363–72.
  3. Kosashvili Y, Fridman T, Backstein D, Safir O, Ziv Y. The correlation between Pes Planus and anterior knee or intermittent low back pain. Foot Ankle Int. 2008;29(9):910–3.
  4. Garrow A, Simlman A, Macfarlane G. The Cheshire foot pain and disability survey: a population survey assessing prevalence and associations. Pain. 2004;110:378–84.
  5. Mølgaard C, Lundbye-Christensen S, Simonsen O. High prevalence of foot problems in the Danish population: a survey of causes and associations. Foot. 2010;20:7–11.
  6. Nguyen US, Hillstrom HJ, Dufour AB, Kiel DP, Procter-Gray E, Gagnon MM, et al. Factors associated with hallux valgus in a population-based study of older women and men: the MOBILIZE Boston study. Osteoarthr Cartil. 2010;18:41–6.
  7. Shibuya N, Jupiter D, Ciliberti L, VanBuren V, La Fontaine J. Characteristics of adult flatfoot in the United States. J Foot Ankle Surg. 2010;49:236–368.
  8. Phys Ther. 2005 Jul;85(7):656-64. Navicular drop measurement in people with rheumatoid arthritis: interrater and intrarater reliability. Shrader JA1, Popovich JM Jr, Gracey GC, Danoff JV.
  9. J Am Podiatr Med Assoc. 1993 Apr;83(4):198-202. Navicular drop as a composite measure of excessive pronation.Mueller MJ1, Host JV, Norton BJ.
  10. J Am Podiatr Med Assoc. 1993 Apr;83(4):198-202.Navicular drop as a composite measure of excessive pronation.Mueller MJ1, Host JV, Norton BJ.